2月が終わるのを実感しなかった。

3月の始まりを感じなかった。ただ時だけを過去に流した。こころのこもらない仕事をした。手を抜いたという意味ではなく、流したのだ。私の校閲さんは手を抜くことは許さないから。黄色い花を庭に植えた。ただの気分転換だ。店先で彼女が声をかけてきた気がしたのだ。

荒田八幡宮の敷地内に

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開かずの扉のお社がある。ここもまた、ちゃんとした神社ではあるのだけれど、扉が開かれることはないのだ。私は荒田八幡を訪れるとき、必ずここにも挨拶をする。まつろわぬ神々というのも存在する。私にとっては彼らもまた魅力的ではある。

ときどき椎名町の風景を思い出す

ふるい駅舎で雨、激しい雨だった。それは正確に昭和52年の池袋から椎名町までの車窓からの風景でなくてはならない。物語の背景の話だ。歴史は逆走できないから、池袋の巨大なあのビルは完成していない。それは池袋の話で、椎名町とは直接関係はないのだけれど。

激しい雨の椎名町の小さな駅舎で、僕は彼女と一緒だった。そして偶然、保科君と会った。彼もまた椎名町の住人だったからだ。僕らは一緒にいるときに本当によく保科君と出会ったけれど、そのときが一番最初だったのだ。

 

雨音で目覚めた金曜日

のんびりゆっくりした気分はすぐに少しの焦りに変わる。雪に影響されたのは交通機関だけではない。雪と遊んだ楽しい気持ちの分だけ1週間が私のカレンダーから抜け落ちてしまった、気持ちだけだけれど。つまり逃げたのだ。逃がしたのだ、1週間を。来週は1月が終わる。鬼がやってくる。

私たちは。たとえば、プラトンのなかに

新カント主義を読み込んではならない。アリストテレスのなかにスコラ哲学を読み込んではならない。

私たちは偏見に陥ってはならない。傲慢を廃しなくてはならない。私に傲慢という漢字を教えてくれた人は、たくさんのことを教えてくれた。

スピルバーグがヘビに向かって怒った。

私の映画を台無しにする気かと。火を怖がるんじゃなかったのかと。ルーカスとスピルバーグの関係は好ましい。それにコッポラを加えてもいい。私は映画館には新しいスターウォーズは観に行かないと思う。3作揃ったらDVDを買ってしまうとは思うけれど。ルーカスが監督やらないハリソン・フォードを思うとき、インディー・ジョーンズを観てしまうのだ。見返してしまうのだ。